【琵琶湖北湖・冬バスの見つけ方】64cmをオーバーライドでキャッチプロセス紹介

冬は寒い。冬は釣れる気がしない。冬は釣りをしないバスアングラーは多いと思います。しかし、冬こそデカバスの居場所が特定しやすくデカバスを狙えるのをご存知でしょうか?今回は琵琶湖北湖にて、オーバーライドで64cm、10ポンドオーバーを捕獲したプロセスを水中動画を交えて詳しく解説いたします!

冬パターンとは?

バスフィッシングを楽しむ上で、パターンという言葉はよく耳にします。季節や釣行日、使うルアー、レンジ等様々な要因を当てはめて、バスがいる場所、釣り方を特定し、釣果を量産できる事がバスフィッシングの最大の面白さではないでしょうか?

では、冬のパターンとは、どういうものが存在しているでしょうか?私の中では大きく2つに大別しているのですが、詳細を解説します!

冬パターンその1、ディープパターン

冬パターンの1つ目はディープ。冬はディープを狙うという事は、誰でも分かると思いますが、根拠を押さえて欲しいです。まず、バスは変温動物です。変温動物は自力で体温を保つ事ができないので急激に水温が変化する事を嫌います。寒波等で水温が変動しやすいのが冬の気候の特徴なので、レンジが深くて風の影響等を受けにくくて、水温が安定しやすいディープエリアを好むという訳です。

今回釣りに行った日の数日前は、強風で荒れている日が続いていて、この日のシャローエリアの水温は14.1℃しかありませんでした。バスは映っていますが、小バスが多いです。

それに対して、ディープエリアの方の水深をみると、14.5℃となっています。ディープの方が水温が高く、安定しているのが分かります。

冬パターンその2、シャローパターン

冬パターンの2つ目はシャロー。変温動物であるバスが、なぜシャローにいるのか?上記で言ってた事をいきなり覆すのか?と思う方も多いと思います。

そこでまずは、シャローの特徴についてお伝えします。シャローの特徴とはズバリ、水深が浅い事、岸際が近い事です。どのレンジをシャローと定義するかは関係なく、琵琶湖でも野池でもどこでもかまわないのですが、各フィールドでシャローと沖を比較して、どちらがバスがベイトを捕食しやすいかを考えてみて下さい。

フィールドの構造が岸付近の方が浅く、沖の方が深いのが前提ですが、シャローの方が、水面が近く、岸際も近いので水面や岸際に追い込んでベイトを捕食しやすいという特徴があります。水面や岸際といった「壁」までの距離が近いのがシャローなのです。

そういった事を踏まえて、デカバスがシャローになぜいるのかは、厳しい冬だからこそベイトを効率的に捕食できるからだと考えます。また、日中になってもシャローにバスがいると、透明度が高くなる傾向の冬なら、鳥に捕食されるリスクが高まります。そのため、デカバスがシャローにいる時間帯は、朝夕マズメ時と夜の時間帯が多いと考えています。

大人気のビックベイト、ネコソギでデカバス釣果が上がっているのは、夜にシャローにベイトを捕食しにくるデカバスを狙うパターンが成立しているからで、上記の考えが正しい事を示す証左です。シャローでネコソギで狙うとこんなデカバスを狙えることも!琵琶湖北湖は最高です!

琵琶湖北湖におけるディープの定義とは?

これまで冬パターンについて、ディープとシャローとして、デカバスがいるべき根拠もご紹介してきました。でも、ディープってどれくらいの深さがディープになるの?と疑問を抱く方も多いと思います。ということでここで、琵琶湖の北湖におけるディープの定義についてご紹介します。

水深7M以深がディープ

まず、琵琶湖北湖の特徴について記載します。琵琶湖北湖は最大水深が、なんと100M以上もあり、平均水深が40Mを超える程深く、北湖西岸の方が急深傾向になっています。琵琶湖博物館にいくと、琵琶湖の水深を模型にしたものが展示されているので、参考にしてみて下さい。

一方、バスはウィードに付く生き物ですが、北湖の場合、最も深いレンジで6〜7Mくらいまではウィードが生えていて、それ以降はほとんどウィードは生えません。また、バスの生息可能範囲は30Mくらいと言われています。

これらの要素を組み合わせると琵琶湖北湖におけるバスを狙うディープの定義とは、水深7Mくらいからをディープと考えています。北湖東岸は、沖の島くらいまで比較的遠浅となっていてバスは生息していて、沖の島周辺でも13M程の水深があります。また、西岸は急深ですが、漁礁等のストラクチャーが位置している水深が15M程なので、琵琶湖北湖のディープの定義は、水深7M〜15Mくらいと考えると、効率的にバスの居場所が特定できます

ディープエリアで更にバスの居場所を絞り込む要因とは?

琵琶湖北湖で、水深7〜15Mであるディープを狙う。という事だけ考えても、広大な琵琶湖北湖でどこを狙えばよいのか?という事になります。そこで更にポイントを絞るのに役立つのが、ストラクチャーの存在です!

バスの居場所を見つけるためには、ウィードとストラクチャーの場所を把握する。これが非常に重要なキモになります。南湖の場合、春、冬以外の季節はウィードが繁茂するため、ストラクチャーにつかなくても、ウィードに付く傾向があるので、南湖の夏、秋においてはストラクチャーの存在はそれ程重要ではありません。

しかし、北湖の場合は、水深が深いためウィードの生える場所が限られている事と、ウィードが生えない水深にある7Mを超えるディープレンジにストラクチャーがある事を踏まえて、非常にストラクチャーの存在が重要になってきます。地形やストラクチャーにバスがどう居着くのか?を知るのに、一番最適なDVDはヒロ内藤のTHE ANSWER3 フィールド学です。様々なDVDはバスプロ達の釣果自慢になりがちですが、このDVDはバスの生態学に基づいて、釣り方を紹介してくれる唯一のDVDで、非常におすすめです!


今回狙ったポイントは、ストラクチャーの近くにある、水深7M程のウィードフラットエリアを狙いました。ポイントの水中映像はこんな感じです。チラホラとバスが映っていて大興奮です

ディープエリアで使えるオーバーライド

デカバスの居場所は特定できた、じゃあどうやって狙うのか?となりますが、ここで出てくるのがOSPの最強メタルバイブ、オーバーライドです!ここからは、オーバーライドがなぜよいのかについて詳しく解説していきます。

オーバーライドはレスポンスがよい

 

今回のポイントは7Mも水深がある場所で、ボトム付近にバスがうろついている様子が水中映像を見て分かってもらえたと思います。バスのレンジに合わせて、ボトムを狙えるルアーを選択する事が重要になるのですが、メタルバイブ、テキサス、ダウンショット、ネコリグ、ジグ等、様々な選択肢があると思います。

今回は、水温が低下傾向にある中、食わせの釣りでネコリグ等で狙うより、リアクション要素を高めるメタルバイブかダウンショットのシンカーを重くするヘビダン等で狙う方がいいと考え、メタルバイブをチョイス。メタルバイブといっても色んなメーカーから販売されていますが、私のお気に入りはOSPのオーバーライドです。

オーエスピー オーバーライド OSP OVER RIDE 1/4oz メタルバイブ

オーバーライドは、水中でのレスポンスが良いメタルバイブです。今回は1/4ozを使用したのですが、釣れた日に同じフィールドで水中カメラを使って水中のアクションを撮影してみました。映像を見てもらうと、ボトムについてからしゃくり上げる時のレスポンスが良く、小さいシルエットで小刻みにアピールしてくれて、いかにもバスにリアクションバイトさせてくれそうな動きをしてくれるのが分かります。

なお、カラーは黒金を使用したのですが、この日は雨が振っていた事と、朝マズメ時だった事もあり、光量が少なく、水中でもあまり目立ってはいません。状況によってカラーが水中でどう影響するのか?また別の機会にブログで紹介したいと思います。

オーバーライドは糸が絡みにくい

メタルバイブの釣りをする上で一番大切な事は、ボトムをとることです。ボトムをとると、糸が絡み易くなるのではと思いますが、オーバーライドはボトムをとっても糸が絡みにくいので重宝します。キムケンさんがよく、キャスト数を稼ぐ事が釣果が伸びる要因だと釣り動画等で解説されていますが、糸が絡みにくい事は、キャスト数を増やせる事に直結するため、限られた時間で最大限の釣果を得るためのキモになってきます。

オーバーライドで64cmのデカバスを捕獲!

ということで、オーバーライドでキャストを繰り返し、ボトムをとってしゃくり上げた瞬間に強烈なバイトが!スピニングタックルを投げていたので、ランディングまで3分程かかりましたが、上がって来たのはブリブリの64cmのテンポンドオーバーでした!魚とのやりとり最中のドキドキ感、キャッチした時の達成感は最高で、ますますバスフィッシングが、冬の釣りが好きになりました。10月から3本目のロクマル、テンポンドオーバーに大満足です。

なお、今回のデカバスを捕獲するのに大活躍してくれたのは、シマノのツインパワーです。初心者のアングラー程、どのリールを使ったらよいか分かりにくいかもしれませんが、スピニングリールで一番重要な機能はドラグ性能です。ドラグ性能がよいリール程、ファイト中のバレを押さえて、ランディングの確率を上げてくれる事になります。

ツインパワーは、スピニングの中では高いほうかもしれませんが、費用対効果が高く、おかっぱりからでもデカバスがヒットする可能性のある琵琶湖アングラーにはおすすめです!シマノ(SHIMANO) 15 ツインパワー 2500HGS

冬パターンでデカバスを狙う釣りのまとめ

いかがでしたか?冬パターンで水深7M以上のディープエリアをストラクチャーを基準にして考える事でデカバスの居場所を特定し、そこをリアクション要素で口を使わせるため、レスポンスが良く、糸が絡みにくいオーバーライドを選択してデカバスを捕獲する。というのが、今回のまとめになります。冬は小さいバスが食ってこない事、バスの活性が低い事でバイトは激減しますが、1年の中で一番狙ってデカバスを仕留め易いシーズンなので、今回のブログを参考に、ぜひ、釣りに出かけて下さい。

ポイントの様子を水中カメラで確実に把握し、朝一番に誰もいない状態でデカバスがいるスポットにルアーを投入できる、ゼファーボート、水中カメラ、エレキ、魚探つきフローターフィッシングはいかがでしょうか。ご予約お待ちしています。

おかっぱりアングラー必見!魚探不要、アイフォンで正確に水深変化を把握してデカバスを狙って釣れる水中マップはコチラ

浚渫画像マップ一部

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