アフター最盛期の琵琶湖南湖。
スライドフォールジグ3.5gで開始1時間半で53㎝の釣果となった詳細を水中動画つきで解説。
皆さんのデカバスゲットの一助になれば幸いです。
パッと読むための目次
週末アングラーがベイトから考えるポイント選択
バス釣りの醍醐味はバスボートで釣りをする事だけではありません。
おかっぱり、フローター、ゴムボート、2馬力ボート等。
ある程度費用を抑えても様々な選択肢があり、デカバス狙いで釣果を上げて楽しむ事が可能です。
また、ほとんどのアングラーが平日は仕事があり、週末しか釣りに行けない週末アングラーだと思います。
今回はそんなアングラーにこそおすすめのポイント選択をご紹介します。
鮎、ハスとギルの2つのベイトフィッシュパターンが存在するのがアフターの釣り
例年、5月中旬や6月は大きく2パターンのベイトが存在します。
1パターンは鮎やハス、もう1パターンはブルーギルです。
鮎やハスは、一定の場所に留まりにくい性質があり、メインチャネルの近くにあるウィードや岬周辺が狙い所となりますが、同じポイントに1日で居なくなってしまいという事もよくあります。
釣りが好きで毎週末、琵琶湖に足を運ぶ週末アングラーの方は数多くいらっしゃると思いますが、前週に良かった鮎やハスがいるポイントに期待して1週間後に行っても、姿が消えている可能性が高いです。
ポイントを外した場合、移動スピードが遅くアジャストするためのポイント移動をするのに時間がかかってしまうので、おかっぱりアングラーや、フローター等で出かける週末アングラーは鮎、ハスパターンを中心にポイントを組まない方が望ましいです。
ギルネストができる場所
ということで5月、6月に週末アングラーが狙うべきオススメのベイトがブルーギルです。
5月〜6月頃の琵琶湖南湖では、砂や泥などの底質で流れの当たらない場所にギルネストが形成されます。
ギルネストが形成される近くにある各ストラクチャー等には、ギルの稚魚がわんさかたまり、そのギルを狙って産卵後から少しでも早く体力を回復させたいデカバスも集まるというパターンが成立します。
目で見てギルネストを直接狙う方法や、ギルネスト近くのストラクチャーに溜まる稚ギルを狙うパターンが成立するのですが、いずれにしてもギルネスト絡みのポイントは日替わりでは変わらないので、週末アングラーや移動手段の少ない乗り物で狙うアングラー、シャローを中心に狙うおかっぱりアングラーには釣果が上げやすいパターンになります。
ギルネスト狙いに効くスライドフォールジグ
ギルネスト絡みでいいのは、ギル系ワームを使った釣りになりますが、この時期のギルのサイズはあまり大きくないので、ギル系ワームでも4インチ以下のワームを選択するのがオススメです。
スタッガーワイドの4インチやブルフラット3.8インチなどがよく、ブルフラットはあまり売っていませんが、スタッガーでもブルフラットでも釣果は変わらないので、スタッガーワイドのほうがお手軽です。
そして、ギル系ワームに組み合わせるのにオススメなのがスライドフォールジグです。
ポイントはウィードが少ない、澪筋や浚渫などの地形変化が絡むフラットエリアです。
ウィードが少ない場所で中層やボトムにいるバスにナチュラルなフォールでアピールして、ボトムで食わせる事ができるジグになります。
澪筋近くのフラットエリアでスライドフォールジグで54㎝を仕留めた時のブログがあるのでご参考下さい。
スライドフォールジグは様々なウェイトがありますが、今の時期の釣り方で有効なのは2.7gか3.5gまでのウェイトで、水深2Mぐらいの場所は2.7g、3.5Mくらいまでの場所は3.5gと、水深によって使い分けるのがオススメです。
ゆっくりとフォールさせてフォール中にバスにジグの存在に気づかせて、ボトムで動かなくなったギルを演出して食わせるイメージで使うので、フォールスピードが抑えられる軽めのジグが有効となります。
スライドフォールジグ3.5gのアクションや、ロッド選択
ここからはスライドフォールジグのアクションやロッド選択についてご紹介します。
スライドフォールジグ3.5gのアクション
スライドフォールジグは弱ったギルがヘロヘロとボトムに落ちていって、動かなくなる、そんなギルを演出できるイメージです。
そのためのアクションをご紹介します。
(1)キャストしてフリーフォールさせる
(2)ボトムについたのを確認して7〜8秒放置する
(3)たるんだラインを張るか張らないかくらいリールを巻いてアタリがあるかをきく
(4)アタリがなければティップが曲がるか曲がらないか位、ラインがしの字を描く状態で、
ラインを貼らず緩めずで3、4回ロッドでアクションを加える
(ロッドの位置は時計の針で3時から2時くらいの角度)
(5)ロッドを大きく縦にさばき(3時から12時くらいまでもっていく)、
再びロッドを寝かしてラインのたるみをつくる
(6)ラインがたるんだ状態で5秒くらい放置
(7)以降、(3)〜(6)を3回繰り返す
というアクションになります。
ポイントはラインをだるだるにしてステイさせる事です。
ボトムにつかないとバスは食ってきませんし、せっかく食ったとしてもラインが張っていれば、バスは違和感を感じてジグを吐き出してしまうので、いかにステイ中、ラインを張らずに待てるかがアフターバス狙いにとって重要なキモになります。
実はこのアクションは、アフターのバスをライトテキサス、ヘビダン、ネコリグ、ジグヘッドなど、ボトム系ライトリグで狙う場合に共通して使えるアクションで、体力の弱った雌バスが好むアクションになりますのでぜひ、覚えておいてください。
また別のブログで紹介させてもらいますが、初心者で上記の釣り方でキャストしてほぼ放置しているだけで46㎝のバスを釣ってもらえた事もあるので、いかに放置が大事かがわかってもらえるかと思います。
スライドフォールジグ3.5gのロッド
私が使っているロッドは、バレーヒルのレゾン・オデッサ67MMMになります。
このロッドは5月のアフターで釣りをするのに欠かせないロッドです。
5月の南湖はストラクチャー狙いで釣る事が多く、バスとのやりとりで走られすぎてストラクチャーに擦れてラインブレイクをしないために、バットパワーが必要ですが、レゾン・オデッサ67MMMはバットパワーが素晴らしく、この竿で北湖のロクマルをストラクチャー周りで何本もキャッチした事があります。
また、レギュラーテーパーのためベイトフィネスの要素を保ちつつも様々なリグをキャストする事が可能で、スライドフォールジグ3.5g+スタッガー4インチやゲーリー8インチワームのライトテキサスの3.5g、アノストネコ7gにシンカーは2.5gから11gくらいまで幅広いリグを選択する事ができるので、フローター等、持ち運べる竿が限定される釣りをするには超オススメロッドです。
初フローターゲストさんにスライドフォールジグで53㎝が釣れた詳細レポート
さて、ここからは初めてフローターに乗られたゲストさんに53㎝をスライドフォールジグ3.5g+ブルフラット3.8インチで釣ってもらった詳細をご報告します。
概況
釣りに出かけたのは2018年5月27日で概況は以下の通りです。
晴れ/微風
気温 16/中潮
水温 瀬田川 20.6
琵琶湖大橋 19.6
安曇川沖 18.2
5点平均水位 -5
洗堰放流 200
スライドフォールジグで稚ギルのマッチザベイトを演出!狙い通りのデカバス釣果
ギルネストの近くでブルーギルの稚魚が溜まっているストラクチャーを選択。
水中はこんな感じでギルがうようよいて、バスがうろつく姿も確認できます。5月中旬の琵琶湖南湖でシャロー近くにある漁礁やストラクチャーはこんなふうにギルの稚魚が溜まっている事が非常に多いので覚えておいてください。
このポイントでゲストさんにスライドフォールジグ+ブルフラット3.8インチ(スカッパノン)の組み合わせをストラクチャーに対して様々な角度でキャストしてもらうと、開始から1時間半くらいで待望のバイトが!
上がってきたのはブリブリの53㎝のデカバスでした。
上記に記載の通り、キャストしてフリーフォールでボトム放置、ラインがたるんでいるのを張ってみた時にバイトがあり、フッキングしてもらい無事にデカバスをゲットしていただけました。
ファイト中のやりとりはバスが非常に元気で、ぐんぐんと下に潜り込もうとロッドがブチ曲がっていましたが、レゾン・オデッサ67MMMのバットの強さで無事にランディングに至りました。
ゲストさんは普段おかっぱりがメインで釣りをされていて、初めてフローターに乗っていただいたのですが、初めてでも楽し狙い通りの魚を釣って下さりご満足いただけたようで、フローターが欲しくなったと非常に嬉しい感想をいただきました。
スライドフォールジグにつけるワームの大きさについて
5月に生まれるブルーギルの稚ギルは、上記の水中動画に映っているように、4インチワームよりも小さいギルが多いです。
しかし、映像をみてもらうと小さい稚ギルだけではなく、少し成長しているギルも見られます。
稚ギルのサイズに合わせて小さいワームを使いたい場合は、ヘビダンなどがおすすめですが、フォール姿勢の安定を考えるとスライドフォールジグ3.5gには4インチくらいがちょうどよいサイズになり、ギルも同サイズのものもたくさんいるので、デカバス狙いには4インチこそがおすすめのサイズになりますのでご参考下さい。
まとめ
いかがでしたか?おかっぱり、ゴムボート、フローター等で週末に釣りに行かれるアングラーにはギルネストに絡んだポイントで、スライドフォールジグ3.5g+スタッガーワイド4インチを使ってぜひデカバスをゲットして下さい。
ポイントの様子を魚探、360度水中カメラで確実に把握し、朝一番に誰もいない状態でデカバスがいるスポットにルアーを投入できる、ゼファーボート、水中カメラ、エレキ、魚探つきフローターフィッシングはいかがでしょうか。ご予約お待ちしています。