琵琶湖アフター狙いで釣果を上げるためのノウハウをガイドが公開

2021年4月後半、例年よりスポーニングの進行が早い琵琶湖は、産卵直後の魚が多くなっています。

スポーニングの段階ごとのバスのコンディションを正しく理解し、釣果に結びつけるために必要な情報をまとめてみます。

スポーニング絡みバスが連発中|4月の釣果

4月〜後半まで良い感じでゲストさんにデカバス釣っていただいています。

ピンスポットでメタルバイブで50オーバーフィッシュ

食いが浅い産卵直後のメスをメタルバイブで強制的にバイトを誘発

ベイトがたまるハードボトムフラットにてジャスターフィッシュのジグヘッドで仕留めた50弱

狙った通りのバイトが連発し、ガイドのわたしも嬉しい展開が続いています。

アフターの定義を正しく抑えよう

産卵直後のバスはアフターという総称で呼ばれることが多いですが、実はアフターには2つの段階が含まれていて大きくコンディションが異なるのをご存知でしょうか?

アフターの定義を混在すると大きく釣果に影響しますので、まずはアフターの定義について言及します。

アフターの定義

  • ポスト:メスは産卵直後で体力が低下している、オスはフライ(=バスの稚魚)を守っている、釣り方はスローな釣りが有効
  • アフター:体力が回復して餌を追いかける状態、釣り方はいろんなルアーで狙える

2021年4月末時点は、ポストの状態のバスが多い状況となっているので、そこを標準に定めた釣り方を心がけて下さい。

アフターバスの居場所|ミオ筋、フラットエリアのハードボトム、浚渫ハンプ、アシ際付近が目安となる

北湖、南湖を問わずウィードの生育状況が狭い春は、比較的バスの居場所を特定しやすい時期です。

どんな場所にバスがつくかについて、実績に基づいたポイントをご紹介します。

南湖は全エリアに、北湖はシャローを中心にバスが居着く


春はシャローというイメージをお持ちの方は多いと思いますが、南湖の場合は、実は南湖全域に春バスはいます。

なぜなら、南湖の平均水深が4M程だからで、沖合でもスポーニングができる場所があるからです。

とはいえ、全シーズンで比較すると、デカイ魚も接岸する割合は高くなるため、おかっぱりアングラーも楽しいのが春の釣りです。

北湖の場合は、スポーニングできる深さのエリアが基本的に岸近くにしかないため、シャロー狙いの優先度は南湖よりも高まります。

南湖のバスの居場所

南湖の場合は、以下のような場所にスポーニングバスはいる傾向があります。

  • 浚渫エリアにあるハンプ(堀残しで浅くなっている所)
  • フラットエリアにあるハードボトム(ゴロタ石等)やウィード新芽が生えている所
  • 取水塔等のストラクチャー
  • ミオ筋周辺

バスの居場所を探す上でます、バス=ウィードにつく生き物と考えて下さい。

春はウィードが少ないので、上記のような場所は、周りと比べて水深が浅くてウィードの新芽が生えていたり、水深変化があったり、ストラクチャーがあったりします。

そういう変化がある場所にバスがつくということを覚えて置いて下さい。

北湖のバスの居場所

北湖だと、水深4Mまでのエリアがスポーニングエリアになるという考えを基軸に、以下を参考にバスの居場所を絞って見て下さい。

  • 流入河川のエッジ付近
  • 岸近くのアシ際や木の杭がある所
  • ロックエリアのゴロタ石エッジ付近
  • 取水塔や一文字

北湖、南湖に共通しているのですが、取水塔、一文字がある場所の水深はほとんど、3〜4Mとなっています。

北湖でその水深であれば、春バスがいる可能性は非常に高くなります。

ただし、北湖は南湖に比べて透明度が高い傾向ですので、昼間などはバスがいても中々くちを使ってはくれないです。

濁りが広がりやすい野洲川等の流入河川のポイントは、バスのストック量が多くて口も使わせやすい傾向があることも、抑えておいてください。

アフターバスの狙い方|ポストはスローにアフターは色んなルアーで釣り分ける

アフターバスは、ポスト(=産卵直後)、アフター(=回復気味)によって、狙い方が大きく異なります。

ポストのバスはスローが鉄則


ポストのバスは、ワーム&ステイでスローに狙う釣り方が基本になります。

人間でも産後の女性の状況を思い浮かべると想像は容易だと思いますが、産卵直後のバスは体力がないので、自ら動いて餌を捕食するような行動はとりません。

ノーシンカー、ライトテキサスやフリーリグのズル引き&ステイ、ジグヘッドでのボトムトレースそういった釣り方こ心がけて下さい。

どれだけ放置できるかが、釣果に左右する要因になり得る程、スローな展開を意識して下さい。

裏技として、ウィードが生えていない場所であれば、メタルバイブでリアクションバイトを狙うのも有効です。

冒頭で紹介したゲストさんは、まさにポストのメスをリアクションで釣っていただいた釣果になります。

アフターのバスは水温や天候に合わせていろんなルアーをチョイスしよう

産卵からしばらく時間が経過し、体力が回復してくると、積極的に捕食するようバスの行動が変化します。

アフターの時期は、バスにとって適水温になる、梅雨などで活性が高まる、産卵後の回復のため積極的に餌に反応する、という要因が重なるので、トップウォーターやシャッドテール系ワーム、色んな釣りで釣果が期待できます。

ウィードが繁茂し始める状況も多いため、バスの居場所はポストの時期よりも絞りづらくなってくるので、広範囲に探れるルアーの方が効率的です。

バスがポストか、アフターか?を見定める方法

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正確にはある時期で全てのバスがポスト、アフターに移行する訳ではないのですが、最も絶対数が多いのはどの状態のバスか?を見定める事は重要です。

以下より、具体的な見定め方法をご紹介します。

琵琶湖リサーチTV等で情報を収集する

琵琶湖のトッププロガイド平村さんが運営されている琵琶湖リサーチTV(毎週金曜日に配信)を閲覧すれば、平村さんとプロガイドから貴重なフィールドの状況を把握する事ができるので、ぜひチェックしてみて下さい。

水温15度、大潮を基準に組み立てる

バスがスポーニングに入る目安は、15度と言われています。

また、大潮のタイミングで産卵行動に入る事が多いという見解もあるので、水温と潮回りを基準に、ご自身でバスの状況を予測することもいいかもしれません。

予測を立てて釣った後に、魚のお腹の膨れ具合や産卵管の赤み状況を見て、予測が正しかったのかを検証すると、バス釣りの楽しさが高まり、自身のレベルアップにもつながるので、おすすめです。

南湖と北湖でも進行が変わってくる

琵琶湖といっても北湖と南湖で状況が全く異なるため、同時期でも産卵に対するバスの状態が大きく異なります。

2021年4月末でざっくりお伝えすると、南湖はポストのバスが多くて、北湖は、プリのバスが多いという状況です。水温でいうと南湖が17度、北湖が13度前後といった所です。

エリアによってもバスのコンディションを見分けて、適切な釣り方を心がけて見てください。

まとめ

春は、バスの居場所が特定しやすく、スポーニングに絡んで自分の仮設の答え合わせをしながら釣りを展開できる楽しいシーズンです。

全ての条件が重なれば、50アップが連発する春爆も期待できることもあり、おかっぱりアングラーもデカバスが狙いやすい時期でもあります。

ぜひ、皆さんだけのデカバスが見つけれるよう、琵琶湖に通って下さい。

フローターやゴムボートがあれば、より再現性が高い状況で、狙ってデカバスが釣れますので、ご興味のある方はぜひガイドに遊びに来て下さい。