【琵琶湖釣果】クランクで45、54。春の南湖、釣果プロセス詳細解説

「春爆」という言葉を期待してボウズをくらった経験はありませんか?

春はバスの活性が上がる日と、活性が下がる日が交錯しますが、おかっぱり、ボート共に天候に影響されるのが春の釣りです。春の琵琶湖南湖が「三寒四温」でどう変わるのか?どう狙うべきかについてご紹介します。

クランクベイトで2本キャッチ!琵琶湖南湖釣果

2018年3月10日、ゲストさんとの釣行でクランクベイトで2本キャッチしてもらいました。ゲストさんの自己更新となる54㎝、2,400gと45㎝のバスを釣ってもらい、嬉しかったです。


ブラッシュで有料で加入できるバスプロたちの釣果情報をみると、この日は他の琵琶湖プロガイドでも釣果は厳しく、数、サイズともに伸び悩んだ日だったようです。

そんな状況下でゲストさんに2本のバスを釣っていただけて幸運でしたが、釣れた要因を振り返ったり、3月の琵琶湖南湖の特徴についておさらいをして、皆さまにも参考になる情報を記載させていただきます。

春バスの活性をあげる要因

春は三寒四温という言葉があるように、暖かい日と寒い日が交互にやってきます。また、風が吹き荒れる日も多いです。3月9日までは釣果が良かったのに3月10日に釣果が急に厳しくなったのは、寒暖の差が一つの要因だと思われます。

でも実はそれだけでもないんです。

春は当然、水温が上昇局面の方がバスの活性が上がります。

しかし、気温の高低=水温の高低ではない所に注目してもらいたいです。実は、水温を最も下げる要因は気温ではなく、風です。しかも風の向きが重要です。南風と北風の場合、当然北風の方が風が冷たくなります。

ある天気サイトの気温の違いを比べてみると、南の方が暖かくて、北の方が寒いことは明らかです。


北から冷たい風が吹く時は、水温は下降することが多く、特にシャローエリアは北風の影響を受けやすいです。おかっぱりで釣果をあげようと思うなら、3月は北風の日は釣りを避けることをオススメします。

南風であれば、風自体が暖かく、水温も上昇することが多いので、南風の場合はむしろボートもおかっぱりも積極的に釣りに行った方がいいです。

3月、南湖おかっぱりで釣果をあげるためにおさえて欲しい特徴

ここからは、今年の3月において、釣果をあげるためにおさえて欲しいポイントをご紹介します。ボートアングラーにも参考いただけると思いますが、特におかっぱりアングラーにおすすめの情報です。

今年の琵琶湖南湖はウィードが少ない

例年春はウィードが少ないのですが、今年は特に少ないです。背景にあるのは冬に南西寄りの強風が多かったことが挙げられます。

ウィードの生育状況は年によって違うのですが、冬に強風の日が多い時はウィードが少なくなるという点は一つ抑えてもらいたいポイントです。

どれだけウィードが少ないのか?が分かるよう、南湖西岸のあるワンドで撮影した水中動画をご紹介します。

岸からすぐ近くにアシが生える水深1Mの場所を撮影したのですが、泥底質でウィードが一切生えていない状況がよく分かってもらえると思います。映像は360度カメラで撮影していて少し見づらいかもしれません。

おかっぱりでキャストする場合、同じ特徴のエリアが大部分を占めていると考えて釣りをしてもらえたらと思います。

3月の春バスのスポーニングに絡む行動

春はスポーニングとよく聞きますが、スポーニングを意識してどう釣りに反映させたら良いのでしょうか?3月におけるスポーニングに関するバスの特徴と実釣で役立つ知識をご紹介します。

3月はまだ冬と春の状態のバスが交錯した状態となっています。日照時間が長くなることで3月になると水温が上昇します。

シャローの水温が10度を超える。
南湖の北エリアより南エリアの方が水温が高くなる

こういった状況になると、スポーニングを意識したプリスポーンと呼ばれるバスが増えてくると考えて下さい。

プリスポーンのバスは、越冬場所である深い場所と浅い場所を行き来するようになります。琵琶湖南湖でいうと、深いところの代表例として、西岸にあるチャネルラインと呼ばれる、水流の通り道が挙げれらます。メインチャネルの最大水深は6Mくらいで、プリスポーンのバスはメインチャネルから近い場所で、水深3〜4Mあたりのエリアにうろつくようになります。

メインチャネル以外に水深の深い場所は人工的に掘られた浚渫と呼ばれる穴で、ディープホールの水深12、13Mというのを例に、木の浜、下物の浚渫でも水深8Mくらいの場所が南湖の水深が深い場所です。

浚渫のブレイクや浚渫に隣接する水深3〜4Mのウィードフラットエリアはプリスポーンバスが狙える場所となります。

3月の琵琶湖南湖でいうと、おかっぱりから水深3Mレンジにキャストが届く場所がほとんどないため、スポーニングを意識した個体をおかっぱりから狙えるポイントは限られます。

ただ、3月でも水温が温かい時程、水深3Mよりも浅い場所に魚が入ってくる事もあります。詳しくは後ほどご紹介しますね。

3月のプリスポーンバスには巻物が効く

冬の間、あまりベイトを捕食していなかったバスが産卵に備えて積極的に捕食を行うのが3月のプリスポーンバスの特徴になります。この時期は、ディープが隣接した水深3Mのフラットエリアでフィーディングしている個体が増える傾向にあり、効率よくバスを狙うのに、巻物をチョイスするのが王道の釣り方となります。

ウィードが残っているエリアでウィードにすり抜けながら巻いていくのにはスイムジグを、ウィードがないエリアで狙うのにはバイブレーションを使うというような使い分けをしてもらえたらと思います。

スイムジグは、ウィードのすり抜け性能が高くて、ウィードに絡ませてバイトを誘発しやすいです。透明度が高い時でも食わせる能力があります。

バイブレーションの方がフッキング率は高くなりますが、ウィードが引っかかって使いにくい場所もああります。また、濁り時でもアピール力があり、バスに見つけてもらいやすいのでバイトを誘発しやすいです。

狙って釣るを実現するおかっぱりアドバイス

バスフィッシングの大きな魅力の一つは、狙って釣りができることです。早春の3月、おかっぱりアングラーが狙ってデカバスを釣るのに、どんなふうにねらうのか?について初心者でも分かる具体的な狙い方をご紹介します。

釣果をあげるためにどのタイミングで釣りをするか?

釣果を左右するのに一番重要なのは天気です。3月は水温が上昇局面の方がシャローにバスが入ってくる個体数が増える、活性も上がる=釣れるので、暖かい日や無風、南風の時に行くことが一番オススメです。

では、暖かい日を選んだ場合、どの時間帯で釣れるでしょうか?オススメは夕まずめ>朝まずめ>日中となります。

1日のうちに最も水温が上昇するのは、日中になりますが、水温が上がってから迎える夕まずめのタイミングが最もバスが捕食する傾向があります。

なお、朝まずめは水温が下がりきった状態ではありますが、闇から明けてくるという大きな変化があり、釣りをしていても鳥なども動き出したり、様々な生物の活性が上がるタイミングだということが分かると思います。

朝まずめは年中バスを狙うのにおすすめの時間帯です。

なお、水温が最も上がるのが太陽が南中になり、3月は12時台に南中します。南中のタイミングや曇りから急に日差しが差してきた時はバスの活性も上がるのでそういった時間帯、タイミングを狙ってみて下さい。

あと、琵琶湖南湖で釣りをする上で、必ずチェックしてほしいのは南郷洗堰の放水量です。放水量が多い=透明度が高まる、水温が下がり傾向になるのでバスは釣りづらくなる傾向があります。

ブログ作成の3月13日時点では、数日間180トン放水の状態が続いていて、3月10日くらいまでは強風の日が続いた影響で濁っていたのですが、かなりクリアになり、釣果は下降気味となっています。

釣果をあげるためにどんなポイント狙うのか?

今年の南湖西岸は、3月時点のおかっぱりでウィードが生えている場所はほとんどありません。春のシャローでバスが居つくのが、ウィードが少し生えている場所、アシ際、水中に沈んでいるゴロタ石、桟橋、みお筋などがポイントとなります。

ウィードが生えている年であれば、バイブレーションを投げつつウィードがフックにひっかかる場所を覚えておいて、そこを重点的に狙ってみるという狙い方ができますが、今年は有効な釣り方ではありませんのでストラクチャーや地形変化を狙うポイントにするべきです。

岸際にリップラップが広がるプリンス裏、浚渫されて凹んでいたり、盛り上がった箇所がある水中で地形が変化した場所がが狙える木の浜、ハードボトムの絡む場所がおかっぱりからも狙いやすい矢橋帰帆島、南湖で現在最もシャローにウィードが残っている赤野井、水門付近などが狙える下物が3月のオススメのおかっぱりポイントになります。

なお、春の釣りで釣果をあげるのに、意識してもらいたいのは濁りです。濁っている場所の方が巻物をする上で魚を騙しやすいのと、濁り=温まりやすいという事もあり、春は濁りを意識して釣りをする事が一つのキモになります。

なお、琵琶湖の濁りや水温を数値化しているサイトがあるのでご紹介します。観測箇所は安曇川と琵琶湖大橋付近になりますが、こういったサイトで正確にデータ収集し、釣果の違いを検証するだけでも釣りの楽しみは広がりますので、ご参考下さいね。

安曇川観測所
琵琶湖大橋観測所

濁りの目安は1桁台は澄んでいて、10はささ濁り、20は濁っているという基準で見て下さい。濁りは南湖、北湖でも場所によって流入河川の近さなどで大きく変わってきますのでご注意下さい。

釣果をあげるためにどうやって狙うのか?

目立ったストラクチャーがある場合、バスの居場所を特定して狙うことができますが、おかっぱりで現在、場所を特定してバスを釣れる場所は限られていて、基本的に広範囲を狙う釣りが主体になります。

1つの場所で粘って回遊してくるバスを狙うより、いろんな場所をキャストしてラン&ガンで広範囲に探って食い気のあるバスを狙う戦略を選んだ方がデカバスが流れる可能性は高いです。

今年1番のおすすめルアーはバイブレーションです。バイブレーションは最も遠投できるルアーなので、どシャロー、岸ギリギリに入ってきていないバスにアプローチ可能性が高く、フッキング率が高まるからです。また、ウィードの有無もチェックできます。

ただ、透明度が高い場合は、やはりスイムジグなどがよいです。

あと、巻物で釣れてくるのはプリスポーンのバスが多く、4月以降はミッドスポーンに入るバスもいて、スポーニング中のバスは巻物への反応が悪くなります。

いろんな状態のバスがいるので、4月だから巻物で釣れないわけではないですが、狙って釣り分けるという点においては、意識して下さいね。

2本のデカバスに辿りつくまでのプロセス大公開

ここからは、3月10日に釣果をあげることができるに至ったプロセスの詳細をご紹介しますので、ご参考下さい。

まずはネコリグでシャローをチェック

3月3日にも釣りに出かけたのですが、その日は暖かい日で、水深2Mレンジのシャローで50UPが釣れました

その日から状況が変わっていて、シャローには魚がいないと予想したのですが、まずは状況が変わっていることを確かめるために、シャローにあるストラクチャーでここはバスがいるだろうというポイントを前回釣れたのと同じネコリグでゲストさんにチェックしてもらいました。

想定通り反応がなかったので、展開を沖展開に切り替えました。

沖にある水深4Mにハードボトムが絡むポイントに移動

シャローに反応がなかったので沖に移動しました。

この日は北風の強風が吹いていたため、バスの反応が悪いだろうと思い、リアクション重視で食わせるため、クランクベイトをゲストさんに選択してもらいました。

なぜバイブレーションでなくクランクベイトにしたかというと、クランクベイトはルアーによって潜行深度が決まるため、確実に通したいレンジをキープできるためです。

何度かキャストしてもらうと待望のバイトが!上がってきたのはブリブリの45㎝のバスでした。

更にキャストを繰り返してもらうと、更にバイトが。今度はゲストさん自己記録更新となる54㎝のバスでした。

今回選択したのは、水深4Mを確実に引けてシルエットのでかい、ブリッツマックスDRを選択してもらいました。4Mダイバーのディープクランクの中ではシルエットがデカめで遠投できる最強のクランクです。

フローターの釣りは場所、タイミングを合わせて、再現性の高い釣りが実現できるので、今年の春は釣果が期待できそうで今からも楽しみです。3月は4回釣りに出かけていますが全て50UP以上のデカバスが釣れています。

3月11日にはなんと、2時間半で56㎝を頭に5本の釣果となりました!3月11日の釣行については、また改めてブログを作成しますのでお楽しみに。

ポイントの様子を水中カメラで確実に把握し、朝一番に誰もいない状態でデカバスがいるスポットにルアーを投入できる、ゼファーボート、水中カメラ、エレキ、魚探つきフローターフィッシングはいかがでしょうか。ご予約お待ちしています。

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